SNSはメリットを活用することで収益化につなげられます。しかし、収益を得るためには仕組みや条件を抑えることが重要です。
そこで本記事では、SNSで稼ぐ仕組みや方法について解説します。注意点やリスクにも触れているため、必ずメリットと合わせて確認してください。
また、事業として行う場合は「ソーシャルコマース」がおすすめです。SNSを活用して売上につなげたい事業者の方や、副業で稼ぎたい方はぜひ参考にしてください。
SNSで稼ぐ仕組みについて、以下の2点を解説します。
単純にSNSを運用しているだけだと、収益につなげるのが難しいでしょう。SNSの特性を理解し、稼ぐための条件を整えるのがポイントです。
これからSNSの利用を検討している事業者の方は確認しましょう。
SNSを活用して稼ぐためには、SNSの強みとなる以下の2点を押さえておきましょう。
InstagramやYouTubeなど、各プラットフォームを膨大なユーザーが利用しており、ターゲット層以外にもリーチできる可能性を秘めています。また、ユーザーとインタラクティブなコミュニケーションが取れるのも大きな利点です。
ターゲットとするユーザーを絞り、継続的なコンテンツ発信を行うことでフォロワーを増やして収益につなげます。ユーザーからの意見を取り入れたり、反応を見てコンテンツ作成に活かしたりと継続的に改善を続けましょう。
例として、代表的なプラットフォームの収益化方法を紹介します。
プラットフォーム | 収益化の方法 |
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YouTube |
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X |
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フォロワーが増えるとその分多くのユーザーにリーチできるため、いかにフォロワーやエンゲージメントを高めるかがポイントです。
SNSで収益を得るためには、以下のような条件があります。
影響力が高ければ、訴求した際のエンゲージメント率が高まりやすくなったり、多くのユーザーにリーチできたりといった利点があります。フォロワーの数は影響力に直結するため、フォロワーを増やす施策が重要です。
さらに、フォロワー数だけでなく、素早く多くのユーザーに情報を拡散できることも重要です。影響力を増やすには、以下のような方法があります。
アカウントのジャンルやテーマを絞ることで、ターゲットとするユーザーにリーチしやすくなります。また、Instagramならストーリーズやインスタライブといった機能を使い、ユーザーとの関係性を構築してファン獲得を目指すのがよいでしょう。
また、コンテンツの一貫性やターゲットユーザーの徹底した分析も、エンゲージメントを増やすうえで重要です。テーマとなるジャンルにおいて専門性や権威性が持てれば、商品やサービスを訴求した際に成約につながりやすくなるためです。
実例として、スターバックスの公式アカウントが挙げられます。2024年9月時点で388万人のフォロワーを持つアカウントで、新商品の訴求だけでなくドリンクの楽しみ方など自社製品について幅広く発信しています。
SNSで収益を上げるためには、強力なフォロワーベースと質の高いコンテンツが不可欠です。しかし、それを実現するためには、効果的なマーケティング戦略が必要です。次に、SNSマーケティングの仕組みとその効果について詳しく見ていきましょう。
SNSマーケティングについて、以下の3点を解説します。
SNSマーケティングのメリット・デメリットを押さえたうえで、各プラットフォームに適した手法で行いましょう。
SNSマーケティングのメリットは以下の通りです。
SNSマーケティングは、単なる販売促進や認知度拡大だけでなく、ブランドが持つイメージや世界観を発信できる利点があります。また、ユーザーとリアルタイムなやり取りを行えるため、信頼関係の構築や愛着を持ってもらいやすく、ブランドロイヤリティを高める観点からも有効です。
フォロワー数が増えれば多くのユーザーにリーチできるうえ、同じプラットフォーム内のフォロワーではないユーザーの流入も期待できます。Web広告を出稿するなど従来のマーケティング手法と比べ、低コストで販促につなげられるのも利点です。
SNSマーケティングは、ブランドの認知度拡大とエンゲージメントの強化において重要なため、ぜひ活用してください。
大きなメリットを持つSNSマーケティングですが、以下のようなデメリット・注意点もあります。
まず押さえておきたいのは、SNSマーケティングは利用するプラットフォームの仕様やアルゴリズムに依存する点です。内部の仕様が変更されると、ユーザーへのリーチが急激に減少する可能性があります。
また、継続的にコンテンツを作成し、発信し続けるには社内リソースを割く必要があります。片手間の投稿では大幅なフォロワー獲得やエンゲージメント向上は難しいため、作業時間や人員の確保が重要です。
さらに、フォロワーとのコミュニケーションに問題があるとブランドイメージに悪影響があります。場合によっては炎上するリスクもあるため、的確で丁寧な対応を心掛けましょう。
主要なSNSプラットフォームの特徴を比較します。
プラットフォーム | ユーザー数 | 主な利用者層 | 主なマーケティング手法 |
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6,600万人 | 20〜40代 |
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2,600万人 | 30代〜40代 |
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X (旧Twitter) | 6,600万人 | 10代〜30代 |
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YouTube | 7,100万人 | 10代〜60代 |
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TikTok | 1,700万人 | 10代〜20代 |
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LINE | 9,600万人 | 10代〜60代 |
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出典:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省
各プラットフォームは画像や動画、テキストなど各SNSではコンテンツの形式自体が異なります。それぞれの強みを活かしたマーケティングを行うのがポイントです。
また、利用者の年齢層や男女比にも違いがあるため、どのユーザーをターゲットとするのかによって、収益モデルが変わってくるでしょう。自社の強み・弱み、訴求する商品・サービスのターゲット層などを分析し、戦略的に訴求しましょう。
SNSで稼ぐための具体的な方法を、4つに分けて解説します。
自社に適した方法で収益化を目指しましょう。
自身のコンテンツに広告を表示させ、広告収入を得る方法があります。たとえば、YouTubeでは広告収入が主な収益モデルです。
チャンネル登録者数が1,000人以上、直近の12ヶ月で視聴時間が4,000時間以上といった条件があります。ユーザーが広告を閲覧またはクリックすることで収益が発生する仕組みです。
また、Instagramではスポンサーシップ案件の獲得が、広告収入を得る方法のひとつです。企業からのPR案件を獲得し、商品やサービスの紹介を行います。
利用する際は、「PR」や「プロモーション」と明記する必要があるため注意してください。案件の獲得には、営業活動以外にもPR案件を探す企業とインフルエンサーをマッチングするサービスがあり、活用できます。
InstagramやXでは、アフィリエイトを活用した収益化ができます。アフィリエイトとは、ユーザーが投稿に貼られた広告URLから商品やサービスの購入を行うと、投稿者に成約料が支払われる仕組みです。
アフィリエイト広告はASPと呼ばれる広告案件を紹介するサイトに登録したり、企業からのオファーなどで獲得します。どのような商品でも紹介できるわけではなく、案件ごとに紹介する内容や条件が定められています。
フォロワー向けに商品を紹介して訴求しますが、実際に使った感想や画像などで分かりやすく伝えることがポイントです。成約しても条件を満たせなければ承認されないため、「ユーザーが何をすれば収益になるのか」を理解したうえで取り組みましょう。
フォロワーが多い人気インフルエンサーであれば、PR案件の獲得などさまざまな収益方法があります。たとえば、Instagramならライブ配信の投げ銭機能で収益を得たり、自身のオリジナルブランドを製造して販売につなげるなどの手法です。
一貫性のあるテーマで発信し続けると、そのテーマにおいて影響力を発揮しやすく、企業側も親和性のあるインフルエンサーにオファーしやすいためおすすめです。
事業として行う場合、ソーシャルコマースを活用するのも有効です。ソーシャルコマースとは、SNS上で商品を販売したり、ユーザーとコミュニケーションをとったりしながら商品の販売につなげる手法です。
単なる商品のPRだけでなくSNSの機能上で商品の販売を行えるケースもあり、「ライブコマース」もソーシャルコマースの一種です。ECサイトと組み合わせ、ライブ配信から商品の販売サイトへと誘導するライブコマースは、ソーシャルコマースにおける代表的な収益化モデルとなっています。継続的なコンテンツ配信とPR活動を行い、フォロワーを増やして影響力を増すことが成功のポイントです。
次のセクションでは、ソーシャルコマースを活用して収益化する方法を解説します。
低コストで始め、購入につなげるインスタコマースを体験してみませんか?ライブ配信中に視聴者がキーワードをコメントするだけで、商品を自動でカートに追加し、ECサイトに誘導できます。今すぐ無料体験して、SHOPLINEのインスタコマースがどのように売上を向上させるかをご確認ください。
ソーシャルコマースの仕組みや概要について、以下の4点を解説します。
ソーシャルコマースにもいくつかの種類があるため、違いを押さえて自社に合った方法で取り組んでください。
従来のECサイトではSNSとサイトを切り分け、SNSは商品やサービスの紹介を行う役割となっていました。ソーシャルコマースは商品の紹介だけでなく、SNSのショップ機能を活かしてシームレスに購買につなげられるメリットがあります。
一部のプラットフォームではSNS内で商品を直接購入できるため、購入までの導線が短く済み、コンバージョン率を向上させやすいのが利点です。一方で、従来のECサイトとは異なるマーケティング手法が必要になる点は押さえておきましょう。
特に、ライブコマースなどのリアルタイム配信を活用する場合、配信者のスキルや認知度などが重要です。配信者には対応力が求められる一方で、インフルエンサーを活用したマーケティングを行えるため、広告費を従来を抑えやすくなります。
ソーシャルコマースには複数の種類があります。代表的なものは以下の通りです。
種類 | 概要 | 代表例 |
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CtoC型 |
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SNSショッピング型 |
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ライブコマース型 |
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レコメンド型 |
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ユーザー参加型 |
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グループ購入型 |
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O2O型 |
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ソーシャルコマースにはさまざまな形式がありますが、SNSを活用して販売につなげるという点では共通しています。自社で行う場合、どの方法が適しているかを検討しましょう。
ソーシャルコマースはSNS上で購買の訴求から実際の購入手続きまでを行えるうえ、購入までのプロセスを短縮できます。ユーザーが商品を知ってから実際に購入するまでの導線がスムーズなため、離脱率を抑えやすいのがメリットです。
また、ユーザーはSNS上で実際の商品画像や動画を確認可能で、レビューや口コミなどを通じて不安点を解消した状態で購入できます。利用者の多いInstagramやXといったプラットフォームを活用すれば、ブランドの認知度や信頼度の向上が期待できるでしょう。
一方で、SNSの運用は適切に行わなければ、逆効果になるリスクもあります。顧客への応対や景品表示法の認識、各プラットフォームのガイドライン遵守などに注意して取り組んでください。
ソーシャルコマースの成功事例では、ファッションブランドの「ルイヴィトン」などが挙げられます。ルイヴィトンは、中国のソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書(Little Red Book)」に公式アカウントを作成しました。
ライブストリームキャンペーンを行い、視聴者は「買いに行く」を選択することで商品詳細の確認や限定クーポンの獲得ができます。2020年のコロナ禍の時期もあり、15万回以上の再生数につながっています。
また、ユニクロでは「LIVE STATION」とよばれる自社サイトにおけるライブコマースを行っています。ライブ配信見ながら商品を確認し、そのままサイト上で商品を購入できる典型的なライブコマースです。
他にも、スターバックスコーヒーではLINEとの業務提携を行い、クーポン配布などでユーザーが店舗に足を運ぶ販促を行っています。SNSで商品を宣伝するだけでなく、スムーズに収益につなげる施策がポイントです。
SNSで稼ぐうえで、重要なポイントは以下の2点です。
SNSは多くのユーザーにリーチし、ブランド認知を向上させるうえで有効です。しかし、適切に行ってはじめて効果を発揮するため、上記の2点は必ず押さえておきましょう。
SNSで収益化する際のポイントは、コンテンツの継続的な発信とエンゲージメント向上のための施策です。
コンテンツ数が少ないと、多くのユーザーにリーチできずフォロワーが増えにくいため、まずはコンテンツを継続的に発信しましょう。徐々にフォロワーが増えてくると、コンテンツの閲覧数も増加するはずです。
また、継続的に発信することでユーザーの目に留まりやすくなる利点もあります。テーマを絞り、専門性を高めていくのが影響力を増すためのコツです。
さらに、エンゲージメントをいかに増やすかを意識してください。エンゲージメントとは投稿内容に対するユーザーの反応ことで、Instagramでいえば「いいね」や「コメント」、「保存」などです。
エンゲージメントが多い投稿は、ユーザーの行動を促す良質なコンテンツなので、最終的な成約にもつながりやすくなります。良質なコンテンツを増やし、収益化につなげましょう。
トレンドを意識し、適切なタイミングで発信するとフォロワーの増加につなげやすくなります。トレンドに敏感なコンテンツは、多くのユーザーが興味を持つ可能性があるでしょう。
トレンドは各種SNSやWebサイト以外にも、雑誌やテレビなどさまざまな媒体から情報するのがおすすめです。発信するコンテンツのテーマに応じて、「ユーザーが何に興味を持っているのか」調査してください。
トレンドを押さえることは、一気にフォロワーを増やせるチャンスでもあるため、収益化につなげやすくなります。一方で、トレンドは旬を過ぎると閲覧数やエンゲージメントが減るリスクもあります。
長期的に収益を維持できるよう、トレンドを追いながらもユーザーにとって有益な内容を発信しましょう。
SNSで成功するためには、各プラットフォームの特徴や強みに基づき、マーケティング戦略を立てて取り組むことが重要です。ソーシャルコマースや広告収入など、さまざまな手段を組み合わせて収益を最大化しましょう。
収益を増やすには、フォロワーを増やして影響力を拡大し、エンゲージメントを向上させるのがポイントです。継続的に良質なコンテンツを発信し、トレンドを意識することで効率的にフォロワー数の向上を目指しましょう。
事業としてSNSを活用する場合は、ECサイトとSNSを組み合わせたソーシャルコマースがおすすめです。
ライブコマースが注目されるのは、主に以下のような理由からです。ライブコマースが注目されるのは、主に以下のような理由からです。ライブコマースが注目されるのは、主に以下のような理由からです。
視聴者と配信者でコミュニケーションが取れる
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