宮崎市、「台湾美食展」で海外市場へ。体験からECへの誘導で最適販売ルートを開拓

宮崎市、「台湾美食展」で海外市場へ。体験からECへの誘導で最適販売ルートを開拓

宮崎市は日本・九州の南東部に位置した青い太平洋に面した都市。一年を通じて陽光に恵まれ、温暖で心地よい気候に育まれた豊かな自然が、多彩な食材を生み出し、「美食の宝庫」と呼ぶにふさわしい土地です。

宮崎市には、日本一に輝いた極上の宮崎牛、「太陽のタマゴ」と称される完熟マンゴー、爽やかな香りが広がる日向夏など、聞いただけで食欲をそそられる特産品があります。これら選りすぐりの逸品が、2025年に初めて台湾美食展に登場しました。生産地ならではの新鮮なおいしさを台湾の人々の食卓へと届けます。

宮崎市、台湾美食展に初登場

台湾美食展の会場に足を踏み入れると、宮崎市のブースにはひっきりなしに人だかりができていました。親切なスタッフが道行く来場者に試食をすすめます。そしてテーブルに設置されたQRコードを読み取ってもらうことで、宮崎市の公式サイトへアクセス、会員登録そして注文にスムーズにアシストしていました。

人々の声と香ばしい匂いが漂う活気あふれる会場で、SHOPLINE取材チームは宮崎市代表団にインタビューを行いました。同時に、焼き芋ペースト、バラ琥珀糖、炭火焼き地頭鶏、宮崎黒にんにくペーストなど、まさに「宮崎の味」を試食し、日本ならではの食の魅力を体感しました。

宮崎市総合政策部 国際政策課 課長輔佐兼係長 黒木裕子氏

「実体イベント」と「オンライン公式サイト」連動で海外ビジネスを開拓

「私たちは2025年に宮崎市の海外プロモーションを正式に始動しました。今回台湾に出展したのは、消費者と直接交流するためであり、また同時に海外市場を理解する絶好の機会であると思ったからです」
宮崎市総合政策部国際政策課の課長補佐兼係長・黒木裕子氏は語ります。

《宮崎市》ご当地さつまいもチップス

試食体験からEC注文へ

現場とオンラインをつなぐ販売導線

近年、宮崎市は市内の農産物や優れた商品を海外へ届けるにための施策を模索する中、2025年度「海外プロモーション」を担当する部署を正式に立ち上げました。

始動した一連の計画には、事業者向けの輸出に関する研修講座、海外市場に向けの越境EC公式サイトの構築を支援などが含まれ、支援体制を徐々に体系化していくものでした。

黒木氏は次のように述べています。
「海外プロモーションでは、まず輸出関連の研修講座を実施し、市内事業者が越境販売用の公式サイトを構築できるよう支援しています。目標は、地元の事業者がより体系的に海外展開できるようにすることです。」

さらに台湾美食展への出展について
「今回ブースを設けた狙いは、現地での交流や試食を通じて台湾の皆さんに宮崎市を代表する食材・商品を知っていただくこと。そして興味を持ってくださった方々を、新たに海外消費者向けに開設したSHOPLINEの公式ECサイトへ誘導し、“現場体験からオンライン注文へ”という販売の流れを検証することです。これにより、今後の海外プロモーションに向けた一次情報や実践経験を蓄積したいと考えています。」

と述べました。

宮崎市、2025年台湾美食展に出展 台湾の消費者と直接交流

NKBとSHOPLINE、協働で公式ECサイトを構築

直感操作と柔軟デザインで迅速なブランド展開を支援

リアルの現場からオンラインへの販売導線について、宮崎市の展示運営パートナーである NKB(恩可比文創廣告) の取締役兼総経理・西川裕泰氏は次のように述べています。

「もし公式サイトのみで現場との接点がなければ、越境販売の効果はなかなか拡大しません。逆に、試食などの実体験のみでオンラインサイトがないと、その盛り上がりもすぐに消えてしまいます。そこで、台湾現地の小売システムをオンライン販売の導線として選ぶことにしました。」

NKB(恩可比文創廣告) 取締役兼総経理・西川裕泰氏

数あるシステムの中からSHOPLINEを選んだ理由について、西川裕泰氏は実務者の視点から次のように語っています。

「いくつかの開店システムを比較検討した結果、最終的にSHOPLINEを選びました。

主な理由は、No-codeでウェブサイトの基本構築ができるので、サイトのコンテンツ設計や閲覧導線の構成に時間を割けることです。また管理画面が直感的で操作フローもわかりやすく、新規事業を立ち上げたばかりのブランドにとっては非常に重要だと感じました。デザイン面では、テーマやテンプレートの選択が柔軟で、唯一無二の公式サイトのビジュアルを作れることです。今回の宮崎市の例でも、これらの機能を活用して宮崎市ブランドならではの独自の魅力を存分に表現することができました。」

《宮崎市》ブランド公式サイト

さらに、日本側と台湾の消費者の双方が「見てわかり、使いやすい」環境にするため、「多言語対応によるローカライズ設定」も重要な評価ポイントでした。

西川裕泰氏は次のように語っています。
「SHOPLINEの管理画面は日本語に対応しているので、日本人である私でも操作に問題はありません。また、サイトのフロント画面は多言語切り替えが可能で、台湾の消費者向けにはワンクリックで言語を切り替えられるので非常に便利です。」

加えて、西川氏はSHOPLINEのコンサルタントチームの対応も非常に良く、質問に対して迅速に返答してくれる点に感銘を受けたとも。解決策の価格も手頃で、「まずは小規模で立ち上げ、運用しながら改善していく」という新規事業に適していると評価しています。

一方で、機能面だけでなく戦略面での連動も重要との言及もありました。

「台湾美食展で認知度を広げながら、現場で興味を持った方々を公式サイトへ誘導し、会員登録を促しています。これにより、サイトを中心とした最新情報やイベントの配信がしやすくなるだけでなく、一度きりの接点が徐々に長期的な関係へとつながります。実体験イベントを通じて認知度を高め、消費者がまずサイトで会員登録をしてくれるようにすることで、後の情報配信の効果を最大化できるよう取り組んでいます。」

美食展の現場で興味を示す顧客に、その場ですぐサイト会員登録を案内

台湾市場で見えた手応え

対面での試食サービスから公式サイトでの注文まで、宮崎市への関心を繋ぐ

「初日でも来場者の反応は予想以上でした。試食後のフィードバックはおおむね好意的で、そのまま公式サイトで注文、お気に入りの商品を家族や友人とシェアしてくださったお客様もいました。中には試食後に宮崎に興味をお持ちくださり、台湾から宮崎への行き方を尋ねた上で、『次は宮崎で会いましょう』と声をかけてくれた方もいました」と、黒木氏は語りました。

対面での交流を通じて、台湾の人々の宮崎への関心を引き出すことができたと実感。販売の状況はというと、黒にんにくペーストや日本茶などが特に人気だったとのことです。
「台湾の消費者は健康・美容関連の商品に関心があり、これらのフィードバックは今後の展示やイベント企画における重要な参考にもなりました。台湾市場のニーズにより近づいた戦略を立てることができると思います。宮崎からの越境商品ややマーケティングの最適化を考慮する上で、非常に価値のある出展経験でした。」

リアルな現場で消費者との会話を通じ、商品への信頼を築き、そしてSHOPLINEで構築した公式サイトを通じたオンラインで注文が可能に。

今回、宮崎市とNKBは「2025年台湾美食展」を通じて、「リアル体験」と「オンライン販売」を繋いだ越境マーケティングを実現しました。

ブースでの短い交流にとどまらず、国境を越えて日常生活の中にも宮崎の特産品の味わいが届く。今後、さらに多くの海外顧客の食卓を満たし続けることが期待されます。

関連URL

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